パレスチナの国連加盟申請を審査している安全保障理事会の委員会は11日、非公開で会合を開いた。終了後、議長国マルタのフレージア国連大使は、加盟の是非について委員会段階で一致した結論を出すことを断念したと明らかにした。イスラエルを支持する米国が反対姿勢を示していた。
安保理筋によると、一部理事国が、安保理で加盟の是非を問う採決を18日にも強行すべきだと主張している。採決が行われたとしても、常任理事国の米国が拒否権行使も辞さない構えで、加盟実現は困難な情勢だ。一部理事国には、米国が拒否権を行使すれば国際的な反感が高まり、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルへの支援を米国が弱めざるを得ないとの思惑がある。(共同)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。