アメリカ大統領選挙は日本時間の今夜、投票が始まります。トランプ氏、ハリス氏は今、激戦州を飛び回って最後の訴えを行っています。両候補の集会会場から中継です。

ペンシルベニア州のピッツバーグです。トランプ前大統領は会場で、支持者にあすの投票に行くよう訴えかけました。

共和党 トランプ前大統領
「あすだ。私は物価高を終わらせる。そして、国境を越えてくる犯罪者たちを速やかに阻止する。世界の平和を取り戻し、アメリカンドリームを救うのだ」

ペンシルベニア州は7つの激戦州の中で最多の19人の選挙人を抱え、この州で勝利すれば大統領の座に大きく近づきます。

トランプ氏はこの2か月で、激戦州のうち最多の16回もペンシルベニアを訪問。きょうも集会で、この選挙戦で大きな争点としてきた移民問題に焦点をあて、「世界中の犯罪者がこの国に流れ込んで来ていて、最悪の状態だ」と批判したほか、経済政策では「私なら物価高をすぐ止められる」として、投票に行こうと、何度も熱烈な支持者に訴えました。

また、「ハリス氏は史上最悪の副大統領だ。クビだ。出て行け」とおなじみのトランプ節で支持者を沸かせるなど、選挙戦の最後まで、ハリス氏への激しい攻撃を続けました。

トランプ氏はきょう、激戦州3つを飛び回ることにしています。これから、最後の集会を開くミシガン州に向かっていて、日付が変わるギリギリまで支持を訴えることにしています。

同じペンシルベニア州のフィラデルフィアです。ハリス副大統領はこのあと、屋外ステージで締めくくりの集会を開くのですが、長蛇の列ができています。

ハリス氏は選挙戦最終日、最も重視するペンシルベニア州に絞って、支持を訴える作戦に出ました。

民主党 ハリス副大統領
「アメリカは前進する準備ができています。同じアメリカ人を敵とみなすのではなく、隣人として接する国にするのです。ペンシルベニア州民、全員に投票してほしい。みなさんが選挙の勝敗を決めるのですから」

ハリス氏は8月以降、トランプ氏を上回る17回、ペンシルベニア州に入りました。

きょうは州内の5か所で演説を行っていて、「憎悪や分断の時代からページをめくる時だ」と強調し、「私はすべてのアメリカ人の大統領になる」と訴えました。

今、ピッツバーグで行われている集会では人気歌手のケイティ・ペリーさんが会場を沸かせていて、このあと、フィラデルフィアで開かれる最後の集会にはレディ・ガガさんも登場します。

「選挙戦最後の最後で、勢いを取り戻した」との分析が出ているハリス氏。著名人とともに明るく前向きなムードを演出して、最後の支持につなげたい考えです。

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