7月の英下院総選挙で大敗して下野した保守党は2日、新党首にベーデノック前ビジネス貿易相(44)を選出したと発表した。党内右派に支持されており、中道右派路線を歩んできた同党の右傾化が進むのは確実だ。有権者の支持回復が喫緊の課題となる。BBC放送によると、黒人女性が英国の主要政党で党首となるのは初めて。

 ベーデノック氏はナイジェリア系の黒人女性で、英国の「伝統的価値観」を擁護し、移民やLGBTQなど性的少数者の権利拡大に否定的な立場。

 選出発表後に演説し「保守党はこれまでの過ちを正直に認め、政策や考え方を見直さなくてはならない」と呼びかけた。(共同)

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