武装グループが政府施設を襲うなど急速に治安が悪化しているカリブ海の島国・ハイチで政権移行に向けた暫定評議会が発足し、アンリ首相が辞任しました。
ハイチでは今年2月以降、武装したギャング集団がアンリ首相の退陣を求めて刑務所などを襲い、およそ4000人の囚人が脱獄するなど、治安が極度に悪化しています。
こうしたなか、25日、暫定の大統領評議会が発足し、評議会設立を条件に辞意を示していたアンリ首相は辞任しました。暫定首相には、アンリ政権で財務相を務めたボワベール氏が就任しました。
ハイチでは3年前に大統領が暗殺されて以降不在で、暫定評議会は2026年2月までに選挙で決める次の大統領に権限を移すことになります。
国連によると、ハイチでは今年1月から3月までにおよそ2500人がギャングの襲撃などで死傷、前回の報告より死傷者の数は53%増加したということです。
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