イギリスで7月に政権交代を果たしたスターマー政権が初めて予算案を公表し、前の保守党政権下で悪化した医療などの公共サービスを立て直すとして、日本円にして8兆円規模の過去最大となる増税計画を示しました。
イギリス労働党・スターマー政権のリーブス財務相は30日、初めての予算案を議会で発表しました。
▼雇用主が支払う国民保険料の引き上げや▼相続税の増税、▼株式の売却益に対するキャピタルゲイン税の引き上げなど、企業や富裕層への課税によって、400億ポンド=およそ8兆円という過去最大規模の増税を行うとしています。
リーブス財務相は前の保守党政権が残した財政赤字を批判したうえで、「難しい決断だったが、責任あるものだ」と訴えて、理解を求めました。
一方で、▼医療や教育など公共サービスの拡充や、▼最低賃金を時給2400円あまりに引き上げること、また、▼生ビールの税率の引き下げなども示され、リーブス財務相は「働く人たちのための予算だ」と強調しました。
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