AP通信によると、レバノン南部ハスバヤのメディア関係者が利用する宿泊施設が25日未明、イスラエル軍に空爆され、レバノンメディアのカメラマンら3人が死亡した。施設には少なくとも18人の記者らが滞在しており、レバノンのミカティ暫定首相はメディアを威嚇するための意図的な攻撃だと非難した。
昨年10月以降、イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは交戦を続けている。
AP通信によると、ハスバヤではこれまでイスラエル軍から空爆されたことはなく、攻撃の前に避難要求も出されていなかった。亡くなった3人のうち、2人は地元テレビ局のカメラマンと技術スタッフで、もう1人はヒズボラ系テレビ局のカメラマンだった。
ヒズボラも25日、イスラエル北部に向けて約30発のロケット弾を発射。アラブ系が多く住むマジダルクルムに着弾し、2人が死亡、7人が負傷した。
パレスチナ自治区ガザ地区を巡っては、イスラエル軍が24日夜から25日未明にかけて、南部ハンユニスの住宅などを攻撃し、少なくとも38人が死亡した。軍はイスラム組織ハマスの戦闘員を殺害したとしているが、ガザ保健当局は、死者の多くが女性や子どもだと指摘している。
ガザ保健当局は24日の段階で、昨年10月の戦闘開始以降のガザ側の死者が、4万2847人になったと発表していた。【エルサレム松岡大地】
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