デンマークの自治領・グリーンランドで拘束された反捕鯨団体「シー・シェパード」の元代表について、裁判所は来月13日まで勾留を延長することを決めました。

「シー・シェパード」の元代表、ポール・ワトソン容疑者(73)は今年7月、デンマーク領のグリーンランドで警察に拘束され、日本政府はデンマーク政府に対し、ワトソン容疑者の身柄の引き渡しを求めています。

警察の発表によりますと、裁判所は23日、ワトソン容疑者の勾留を来月13日まで延長することを決めました。勾留の延長は4度目です。

裁判所は、身柄引き渡しをめぐる審理にワトソン容疑者を出席させるため、勾留を続ける必要があると判断しました。

ワトソン容疑者側は釈放を求めていて、決定を不服として上訴しました。

デンマークの司法当局が日本の身柄引き渡し要請に応じるか検討していますが、反捕鯨国の多い欧米では、ワトソン容疑者を擁護する声が高まっているほか、シー・シェパード側は、ワトソン容疑者が家族の暮らすフランスに亡命を申請したと明らかにしています。

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