政治弾圧の続くロシアで反体制派が率いる野党がモスクワに新たな支部を設立し、政党要件を満たしました。
平和路線を主張し支持を広げているロシアの野党「ラススベート」は20日、モスクワに45番目となる新たな支部を設立しました。
ラススベートは5月に正式な政党登録を目指して党大会を開いたものの、直後に党首のエカテリーナ・ドゥンツォワ氏が外国のスパイを意味する「外国代理人」に登録されました。
そのため、迫害を恐れてラススベートの活動から距離を置く支持者もいましたが、支持は広がり続け、全国で支部の設立手続きが進みました。
ドゥンツォワ氏
「(政党支部は)各地に広がっています。私が『外国代理人』に登録され、小さな挫折がありました。しかし、支持者たちは乗り越え適応しました」
モスクワ支部の設立によって全国政党としての要件は満たされましたが、当局に政党として認められるかは分かりません。
ラススベートは今後、戦時下のロシアで深刻化する家庭内暴力の被害者支援にも力を入れていくとしています。
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