ドイツを訪問中のバイデン米大統領は18日、ベルリンでショルツ独首相と会談し、ウクライナや中東情勢について協議した。共同記者会見でバイデン氏は「厳しい冬に直面するウクライナに対し、我々は支援を続けなければならない」と述べ、引き続き結束してロシアに対抗する決意を語った。バイデン氏は、たとえ代償が大きくても「侵略が横行し、大国が小国を攻撃する世界」を許してはならないと強調した。
11月の米大統領選を控え、バイデン氏にとって今回が「大統領として最後の欧州訪問」(ロイター通信)になる。ウクライナ支援に消極的とされるトランプ前大統領が当選する場合も想定し、米政府として「支援を停滞させない」決意を内外にアピールした格好だ。
スターマー英首相とマクロン仏大統領も同日ベルリン入りし、米欧4カ国の首脳会談も開かれる。
ウクライナのゼレンスキー大統領は既に「対露勝利計画」を米欧側に説明し、射程250キロに及ぶ英国の巡航ミサイル「ストームシャドー」をロシア領への攻撃に使用したい考えを伝えた。だが核兵器大国ロシアとの対立が極度に高まる事態を懸念し、米欧側は使用に難色を示している。【ロンドン篠田航一】
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