2024年のノーベル文学賞に決まった韓国の作家、韓江さん(53)は17日、人文学分野の支援を行っている国内財団の賞の授賞式に出席した。ノーベル賞受賞決定後、公の場に姿を現すのは初めて。中央日報によると、「あれだけ多くの方々が自分のことのように喜んでくれたこの1週間は、特別な感動として記憶されると思う」と述べた。
報道によると、韓さんは受賞決定の連絡を受けた際は「実感がわかず、落ち着いて会話をしようとした。電話を切りメディアの報道を確認して、ようやく実感が湧いた」と振り返った。「とてもうれしくて、ありがたいことだったので、その夜は静かにお祝いをした」という。
また、「私の日常は以前とそんなに変わらない。私は文を通じて世の中とつながる人なので、書き続けながら本の中で読者たちに会いたい」と述べ、新作を来年上半期までに出版できるよう執筆していることを明らかにした。
さらに、最近は健康のためにコーヒーなどのカフェインを摂取することをやめ、旅行もほとんどしなくなったと言い、「そんな淡々とした日常の中で私が一番好きなのは、書きたい小説を心の中で転がす時間だ」と説明。実際に小説を書き始めると「道に迷うこともあるし、予期せぬところに行って自分でも驚くこともあるが、遠い回り道をしてついに完成に向かう時の喜びは大きい」と語った。
60歳までに「今心の中で転がしている3冊」を書く予定だとし、「忍耐力と粘り強さを失わないようにしたい」と述べた。【ソウル日下部元美】
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