日本時間の10日にも強い勢力のハリケーン「ミルトン」が上陸するとみられるアメリカ・フロリダ州では、竜巻が発生するなどの影響が出はじめていて、当局が住民に避難を呼び掛けています。

 ハリケーン「ミルトン」は5段階で最も勢力の強い「カテゴリー5」から「4」になりましたが、最大風速は69メートルと、依然として非常に強い勢力を保っています。

 「ミルトン」の中心から数百キロのハリケーンの外側では「アウターバンド」と呼ばれる帯状の積乱雲が形成され、上陸前からすでに竜巻を含めた強風など影響が出始めています。

 アメリカ・国立気象局によりますと、フロリダ南部では9日朝、少なくとも2つの竜巻が発生し、その一つは大規模で時速40キロのスピードで進む様子が確認されたということです。

 「ミルトン」は日本時間の10日午後にもフロリダ州タンパ付近に上陸するとみられています。

 満潮時刻と重なることから、最大で3メートルを超える高潮が発生する恐れがあり、警戒が呼び掛けられています。

 フロリダ全体で550万人が避難を余儀なくされ、州内のガソリンスタンドの4分の1でガソリンが売り切れているということです。

 アメリカ南部では先月に上陸したハリケーン「へリーン」の影響で230人以上が死亡するなど、甚大な被害が出たばかりです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。