中国の呉邦国・元全人代常務委員長=中国政府のホームページより

 中国の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員長などを歴任した呉邦国氏が8日、北京市内で死去した。83歳だった。国営中央テレビが伝えた。

 1941年7月、安徽省生まれ。清華大に在学中の64年に中国共産党に入党した。上海市党委書記、中央書記局書記、副首相などを歴任し、三峡ダム建設プロジェクトや国有企業改革などを推進した。

 江沢民元国家主席(元共産党総書記)の人脈に連なる「上海閥」の中核メンバーとされ、胡錦濤政権時代には党序列2位で全人代常務委員長に就任。北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議など外交も担った。【北京・岡崎英遠】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。