■「10分ですべて…」村が壊滅 19人死亡

 雨は、一瞬にしてすべてを奪い去っていきました。

地元住民
「信じられない。ここにはラズベリー畑と離れ、ガレージと車があった。10分ですべてが消えた」

 東ヨーロッパのボスニア・ヘルツェゴビナ。首都サラエボ郊外の村々を大洪水が襲いました。

 突然の集中豪雨に見舞われた町。降った雨の量は6時間で3カ月分。地すべりも発生し、多くの家がのみ込まれ、町は壊滅状態に。

地元住民
「ゴ〜ッという大きな音とともに、丘陵全体が向かってくるかのようで、数分間、悲鳴も聞こえた」

 これまでに少なくとも19人が死亡。当局は非常事態を宣言し、各国に支援を要請しています。

■ゾウの群れ 救援チームを目的地へ

 大雨による洪水は、遠く離れたタイでも。

 8月以降、雨期の大雨で洪水が続いているタイ北部。これまでに49人が命を落とすなど、大きな被害となっています。

 そうしたなか、活躍しているのがゾウです。人の腰の高さまである水をものともせず、救援チームを目的地まで運びます。

 しかし、そのゾウでも溺れるほどの水位となる地域も。

 水をかき分け、浸水地域から逃げるゾウの群れ。逃げ遅れている1頭は、目の見えない雌のゾウ。心配そうな声を上げているのは先に避難したゾウです。まるで呼び寄せているように見えます。

 動物保護施設ではスタッフや地元当局が救出にあたり、ゾウ100頭以上を避難させたということです。

■カメラ捉えた突風“恐怖の瞬間”

 一方、台風18号で大きな被害を受けた台湾。先週、台湾南部に上陸し、猛威を振るった台風18号「クラトーン」。各地で倒木被害や大雨による地すべりなどを引き起こしました。

 その日、コンビニエンスストアの防犯カメラは恐怖の瞬間を捉えていました。

 風が吹き込まないよう、3人がかりでドアを押さえる店員たち。しかし、次の瞬間…猛烈な風で吹き飛ばされる3人。店はめちゃくちゃになりましたが、幸い3人とも軽いけがで済んだということです。

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