イスラエルの外相は2日、国連のグテーレス事務総長を「入国禁止」にしたと発表しました。「イランの凶悪な攻撃を明確に非難できない者は、イスラエルの地を踏む資格はない」としています。

 イスラエルのカッツ外相は2日、SNSで国連のグテーレス事務総長について、「好ましからざる人物」を意味する「ペルソナ・ノン・グラータ」に指定し、イスラエルへの入国を禁止したと発表しました。

 1日のイランによる大規模なミサイル攻撃を巡り、「イスラエルに対するイランの凶悪な攻撃を明確に非難できない者は、イスラエルの地を踏む資格はない」と表明しています。

 また、去年10月のハマスによる襲撃事件を念頭に、「この事務総長はハマスの殺人犯らが犯した虐殺と性的残虐行為をまだ非難しておらず、ハマスをテロ組織と宣言するいかなる取り組みも主導していない」と主張し、「ハマス、ヒズボラ、フーシ派、イランのテロリストらを支援する事務総長は、国連の歴史に残る汚点として記憶される」と批判しています。

 さらに、カッツ外相は、「イスラエルはグレーレス氏の在任のいかんにかかわらず、国民と国家の尊厳を守り続ける」としています。

 グレーレス事務総長は、去年10月の国連安全保障理事会で、「ハマスによる攻撃が理由もなく起きたわけではない」と発言して、イスラエル側がテロを容認する発言だと反発して辞任を求めるなど、ハマスによる襲撃事件の直後から、溝が深まっていました。

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