イスラエル軍はレバノンの首都ベイルートでヒズボラが支配する地域以外への初めての攻撃を実施しました。さらに限定的な地上侵攻に踏み切るとの見方も伝えられています。エルサレムから報告です。

 (松本拓也記者報告)
 レバノンと国境を接するイスラエル北部を取材すると、軍の防御システムがロケット弾を迎撃する場面を確認できるなど、最高指導者ナスララ師が殺害された後もヒズボラからの反撃が続いていることが分かりました。

 一方のイスラエルですが、ロイター通信などによりますと、30日もレバノンの首都・ベイルートを空爆したということです。

 これまでは、ヒズボラが支配するベイルート南部郊外を標的としてきましたが、市内中心部を攻撃したのはイスラエルと周辺国の対立激化以来、初めてのことです。

 この空爆でレバノンに拠点を置く左翼組織PFLP=パレスチナ解放人民戦線は幹部3人が死亡したと発表しています。

 ヒズボラ以外を狙ったことで、イスラエルが攻撃をさらに拡大する狙いがあるとみられています。

 イスラエルがレバノンへの限定的な地上侵攻に踏み切るとの見方も伝えられていて、双方の攻撃がさらに激しさを増すことが懸念されています。

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