激変する北東アジアの安全保障環境と日韓協力などをテーマにしたシンポジウムが23日、在大阪韓国総領事館で開かれ、ロシアと北朝鮮の接近や米中対立の長期化、急速に進むデジタル化の中で日韓が取るべき戦略などについて議論を交わした。立命館大学と韓国外国語大学の共催。
開会式では韓国の陳昌洙(チン・チャンス)駐大阪総領事がスピーチし、「安保や経済面での協力と同時に未来世代のための韓日協力をさらに進めていきたい」と強調した。陳総領事は日本専門家の研究者出身で今夏、赴任した。
シンポジウムではサイバー攻撃や偽情報を多用した世論工作などへの対策について、日韓それぞれの研究者が発表。参加した台湾の研究者からは、台湾の立場から見た日韓関係などについての分析の報告があった。出席した韓国国家安保戦略研究院の韓碩熙(ハン・ソクヒ)院長は「米中両国ともに不安定さを抱える中、韓日両国の協力の重要性は増している」と指摘した。【米村耕一】
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