フェイスブックなどを運営する「メタ」のヨーロッパ法人がパスワードを暗号化せずに保存したとして、制裁金約145億円を科すとアイルランドの当局が発表しました。
DPC(アイルランドデータ保護委員会)は27日、アメリカのIT大手「メタ」のヨーロッパ法人がEU(ヨーロッパ連合)の規則に違反してユーザーのパスワードを暗号化せずに社内のシステムに保存していたと発表しました。
2019年4月に開始した調査を終え、DPCはメタ側に9100万ユーロ=日本円で約145億円の制裁金を科すと決めたということです。
「不正使用のリスクを考慮すると、ユーザーのパスワードを暗号化して、機密性が高い状態で保存すべきだった」と指摘しています。
去年5月にもメタによるユーザーの個人情報の取り扱いに規則違反があったとし、DPCは12億ユーロの制裁金を科すと発表しています。
メタのほか、グーグルやアップル、マイクロソフトといったアメリカのIT大手の多くは英語圏であることや税制面の利点などから、ヨーロッパ法人の拠点をアイルランドに置いています。
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