27日の自民党総裁選で石破茂元幹事長が選出されたことについて、台湾の外交部(外務省)は「石破総裁の指導の下で、(日本が台湾との)全方位の関係を推進し、インド太平洋地域の平和と安定を守っていくよう期待する」との声明を発表した。
台湾メディアは当選速報で、石破氏が「アジア版の北大西洋条約機構(NATO)」を提唱したことを紹介した。中国との緊張が続く中、台湾海峡の安全保障に対する日本の次期政権の動向に注目が集まっている。
石破氏は2022年7月と今年8月、安保問題に関する日本の超党派議員団を率いる形で台湾を訪問した経験を持つ。その際、蔡英文(当時)、頼清徳の両総統と会談した。
8月の頼氏との会談では台湾有事に備えた対応について意見交換し「価値観を共有する日本と台湾が地域の抑止力を確保できるよう協力していきたい」と述べた。【台北・林哲平】
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