ソロモン諸島のソガバレ首相=2023年7月、北京(ロイター=共同)

南太平洋ソロモン諸島で17日行われた議会(一院制、定数50)総選挙は開票が進み、ほぼ全議席の当選者が23日確定した。中国と安全保障協定を結んで関係を深めるソガバレ首相の与党OUR党と野党連合CARE、無所属の各勢力が拮抗。新首相の選出は当選議員による水面下の交渉に委ねられることになった。

単独の政党としては議会第1党となったOUR党のソガバレ氏が続投できるかどうかが焦点だ。ソロモン諸島放送が報じた各勢力の獲得議席はOUR党13、CARE13、統一党7、無所属10など。残り2議席が決まっていない。

ソガバレ氏は与党連合DCGAを提唱し、少数政党や無所属の当選議員に陣営に加わるよう呼びかけている。CAREとの多数派争いが激しくなりそうだ。

ソロモンでは独立以来、連続2期務めた首相はいない。仮にOUR党を中心とする次期政権の枠組みができたとしても、ソガバレ氏が再任されるかどうかは見通せない。(共同)

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