煙が上がる携帯電話販売店の前に集まる住民ら=レバノン南部で2024年9月18日、ロイター

 レバノンで18日、イスラム教シーア派組織ヒズボラが所有する無線機が相次いで爆発し、3人が死亡、数百人が負傷した。ロイター通信などが報じた。17日にはヒズボラの戦闘員らのポケベルの同時爆発により、約2800人が死傷したばかり。一連の爆発はヒズボラと交戦している隣国イスラエルによる工作の可能性が高いとみられている。

 報道によると、爆発があったのはヒズボラが拠点とするレバノン南部や首都ベイルート南郊。1件は17日の爆発による死者の葬儀が営まれていた場所で起きた。無線機はポケベルと同様、約5カ月前にヒズボラが導入したものだという。

 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、南部スールでは少なくとも2件の爆発があった。このうち1件は同局の記者の後ろを走行していた車がいきなり爆発したという。

 今のところ、イスラエルは一連の爆発についてコメントしていない。【エルサレム金子淳】

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