ウクライナのゼレンスキー大統領が今月、バイデン米大統領との会談で提示する対ロシア戦争終結案「勝利計画」の骨格が18日、政府高官の話で分かった。勝利するために必要な米欧製兵器の種類、数量、納期、使用の狙いを説明し、米側が慎重姿勢の長射程ミサイルによるロシア領攻撃の容認を求める。国産兵器の製造能力増強に向けて軍需産業への投資を要請し、必要額も示す方向だ。
計画の概要が判明したのは初めて。ウクライナが主導して和平を実現するため(1)軍事(2)経済(3)政治(4)外交―の4分野で対ロ圧力強化の具体策を提言する。
ゼレンスキー氏は今月、国連総会に出席するため訪米する。バイデン氏のほか、大統領選の候補のハリス副大統領、トランプ前大統領らにも伝達したい考え。
軍事では、米国製地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」や英国製巡航ミサイル「ストームシャドー」といった長射程兵器、防空システム「パトリオット」の迎撃ミサイルなどの必要な数量、搬入の期限、戦場で見込まれる効果などを列挙する。(共同)
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