ジンバブエ西部の国立公園を歩くゾウ=2019年10月(ロイター=共同)

 アフリカ南部のジンバブエ政府は17日、エルニーニョ現象に伴う干ばつによる食料不足に対応するため、ゾウ200頭を狩猟して住民に食肉として配る方針を明らかにした。ロイター通信が報じた。8月には近隣のナミビアが同様の理由でゾウ83頭を狩猟する計画を発表している。

 アフリカ南部では「過去100年で最悪」(国連)とも指摘される干ばつの影響で6800万人が食料難に直面しており、ジンバブエは1988年以来となるゾウ狩猟の解禁に踏み切った。

 ジンバブエには約8万4千頭のゾウが生息しているが、政府は環境負荷の観点から約5万頭が適正だと説明。狩猟には個体数を調整する目的もあるとした。(共同)

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