テニスの全米オープンの観戦に訪れた実業家のイーロン・マスク氏=米東部ニューヨークで2024年9月8日、ロイター

 米国の実業家イーロン・マスク氏は16日、自身が支持する共和党のトランプ前大統領の暗殺未遂とみられる事件を巡り、民主党のバイデン大統領やハリス副大統領を「誰も暗殺しようとさえしない」としたX(ツイッター)への投稿を削除した。「今回学んだ教訓は、ある集団に言った時に笑いを誘う言葉も、Xに投稿した時に同じように笑えるものだとは限らないということだ」と釈明した。

 マスク氏は、別のXユーザーの「なぜ、彼らはトランプ氏の殺害を望むのか」との書き込みを引用し、問題になった投稿をしていた。

 トランプ氏が7月の銃撃事件に続いて標的になった可能性があることを強調する内容だったが、政敵の暗殺を容認すると受け取られかねず、非難の声が上がっていた。

 マスク氏は、問題の投稿を「ジョーク」と位置付け、「文脈を理解せず、文字通りに伝達されると、ジョークの面白さはかなりなくなってしまうということだ」と述べた。【ワシントン秋山信一】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。