米大統領選に向けたテレビ討論会で反論する民主党のハリス副大統領=米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで10日、ロイター

 米大統領選に向けた10日の候補者討論会で、民主党のハリス副大統領(59)は「私はジョー・バイデンでもドナルド・トランプでもない。新しい時代のリーダーだ」と述べ、子どもを持つ世帯の大幅減税や住宅購入補助など、中間層の支援を押し出す自らの経済政策の独自性を訴えた。

 これに先立ち、共和党のトランプ前大統領(78)は、記録的な物価上昇(インフレ)を引き起こしたのはバイデン政権の責任だとし、「彼らは経済政策で無策だ。思い出してほしい。『彼女はバイデンだ』ということを」と批判した。

 インフレは大統領選の重要な争点になっている。トランプ氏は、バイデン政権を副大統領として支えてきたハリス氏を「バイデン氏と同罪」と追及している。

 ハリス氏はインフレが市民に大きな痛みを与えていると認めつつ、さまざまな家計支援策を打ち出している。【ワシントン大久保渉】

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