イスラエル軍は8日、イスラエルが占領するヨルダン川西岸とヨルダンの境界のアレンビー橋(キング・フセイン橋)付近で銃撃があり、イスラエル人3人が死亡したと発表した。AP通信によると、容疑者はヨルダン出身の元兵士の男で、治安部隊にその場で射殺された。
イスラエルメディアによると、男はヨルダン側からトラックで入り、イスラエルが管理する貨物検査場で銃を発砲した。イスラエルとヨルダンは事件を調査するため、8日、境界を閉鎖した。アレンビー橋は、ヨルダンからヨルダン川西岸を通り、パレスチナ自治区ガザ地区に届けられる支援物資の主要ルートの一つにもなっている。
ヨルダンは1994年、イスラエルと平和条約を締結。4月のイランによるイスラエルへの攻撃の際は、イランの無人機を迎撃し、イスラエルを支援した。ただヨルダン国民にはパレスチナ難民も多く、昨年10月のイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始後は、ヨルダン国内でイスラエルを非難するデモが度々行われている。【エルサレム松岡大地】
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