海軍基地の建設予定地を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(左から3人目)=朝鮮中央通信・共同

 北朝鮮メディアは8日、金正恩朝鮮労働党総書記が海軍基地の建設予定地を視察し、既存の係留施設では収容できない大型の艦艇や潜水艦を「近い時期に保有することになる」と述べたと伝えた。金氏は大型艦の運用が可能な施設が必要だと表明。この基地を拡充し、港湾都市として整備する計画も掲げた。視察場所は明らかにしていない。

 北朝鮮の海軍は小型の高速艦艇が主力で、陸軍の上陸支援や沿岸部の防衛などの役割が大半だった。韓国海軍は次世代イージス艦や国産の新型潜水艦の建造に力を入れており、大型艦の導入でこうした動きに対抗したい考えとみられる。

 金氏は、東西が海の北朝鮮にとって、海軍の現代化は喫緊の課題だと強調。建設予定の海軍基地は「戦略的要衝」になるとし、基地を守るための対空戦力の配備も指示した。

 造船事業の生産状況や軍需工場に相当する国防工業企業所も視察したが、いずれも日時は不明。同企業所の写真では片側12輪の大陸間弾道ミサイル(ICBM)用の移動式発射台が確認できた。(共同)

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