11月の米大統領選に向けた選挙戦のヤマ場となるテレビ討論会が10日(日本時間11日)、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで開かれる。「主役」である民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)はこれまで対面で会話したことがなく、文字通りの「初顔合わせ」となる。
ハリス氏はトランプ氏の大統領在任中(2017~21年)は連邦上院議員で、同じ首都ワシントンの中枢で活動していた。米メディアによると、トランプ氏が連邦議会で行った一般教書演説を議場で聞いたことはあるが、2人が対面で会話したことはないという。また、トランプ氏は21年に退任する際、慣例を破ってジョー・バイデン大統領(81)の就任式に出席しなかったため、ハリス氏とも顔を合わせなかった。
米メディアによると、トランプ氏はハリス氏が西部カリフォルニア州の司法長官だった11~13年に計6000ドル(現在のレートで約85万円)を献金していた。友人の依頼で購入した資金集めパーティーの参加券も含まれていたが、パーティーにはトランプ氏の長女イバンカ氏が参加したという。トランプ陣営は当時の献金について「トランプ氏は当時世界で活動するビジネスマンであり、ハリス氏のような腐敗した政治家との“ゲーム”で勝つ方法を知っていた。今は悪徳政治家を追い出す任務を果たそうとしている」と説明した。【ワシントン秋山信一】
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