南米のエクアドルの警察がメキシコ大使館に突入し、元副大統領を強引に逮捕した問題で、メキシコは11日、エクアドルを国際司法裁判所に提訴しました。

 エクアドルの首都、キトにあるメキシコ大使館で5日夜、武装したエクアドルの警察官らが大使館のドアを突き破って突入し、中にいたエクアドルのグラス元副大統領を逮捕して連れ去りました。

 グラス元副大統領は汚職の罪で有罪判決を受けた後、政治亡命を求め去年12月からメキシコ大使館で保護されていました。

 大使館への襲撃を受け、メキシコ政府はエクアドルとの国交断絶を表明したうえ、11日には「国際法に基づくメキシコの主権を侵害した」として国際司法裁判所に提訴しました。

 メキシコは、エクアドルが国際法違反を認め公式に謝罪するまでは国連資格を停止するよう求めています。

 一方のエクアドル側は「汚職の罪で有罪判決を受けた人物の亡命を認め保護するのは違法だ」と主張しています。

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