近年、中国とますます関係を深めているのがアフリカの諸国です。こうした中、今、国では就職先としてアフリカを目指す若者が増えています。
記者
「習近平国家主席を先頭にアフリカ諸国の首脳らが会場に入ってきました」
中国で始まった中国アフリカ協力フォーラム。習近平国家主席は今後3年間で7兆円を超える規模の資金を拠出すると表明しました。
中国 習近平 国家主席
「中国とアフリカ諸国の関係は現在、歴史上、最も良い時期にある」
習主席が強調するように、中国とアフリカの関係は年々深まっています。現在、中国とアフリカの貿易額は過去最高を記録。ここ10年だけでもおよそ1.5倍に拡大しました。農業やインフラ建設に加え、最近は電気自動車やIT分野での経済的な結びつきが顕著です。
こうした中、今、就職先としてアフリカを目指す中国の若者が増えています。
劉さん
「私は今、ナイロビにいます。このような決断をするとは思っていませんでした」
ケニアの首都・ナイロビで半年前から不動産関連の企業で働く劉さん(23)。なぜ、アフリカで就職しようと思ったのでしょうか?
劉さん
「中国の深センで働いていましたが、仕事は好きではありませんでした。競争が激しく、残業が当たり前で、給料もよくなかったからです」
彼女のように激しい競争を避け、アフリカを目指す若者が、ここ数年、増えているといいます。また、若者の失業率が高いこともアフリカへの就職に拍車をかけていると中国メディアは伝えています。
今ではケニアでの暮らしに満足しているという劉さん。
劉さん
「来る前はアフリカは貧しく、安全ではないという情報ばかりでしたが、来てみたら良かったです。アフリカには、まだ多くのチャンスがあります」
今後、新たな活躍の場を求め、新天地を目指す若者はますます増えそうです。
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