日本製鉄によるアメリカの鉄鋼大手「USスチール」の買収について、バイデン政権が近く正式に買収を差し止める判断を下すと報じられました。

イギリスのフィナンシャルタイムズは4日、関係者の話としてバイデン政権が近く、日本製鉄によるUSスチールの買収を正式に差し止める判断を下すと伝えました。

この買収については、アメリカの安全保障への影響について調べる政府の「外国投資委員会」が審査を進めていましたが、委員会は、買収により「克服できない安全保障上の懸念が生まれる」と判断し、すでに日本製鉄側に伝えたということです。

この買収をめぐってはハリス副大統領が2日、「USスチールはアメリカで所有され、運営され続けるべきだ」として反対の意向を示したほか、トランプ前大統領も再選されれば買収を阻止すると表明していて、11月の大統領選を前に政治問題となっていました。

アメリカのワシントンポストは、アメリカ政府による買収の差し止めは「日本との関係に打撃を与えるだろう」と伝えています。

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