ロシアの元国防次官が詐欺の疑いで拘束されました。事件の舞台となったのは、政権肝入りの軍事展示場「愛国者公園」でした。

ロシア連邦捜査委員会は29日、パベル・ポポフ元国防次官を詐欺容疑で拘束したと発表しました。

ポポフ元次官は2021年から24年にかけて、モスクワ郊外にある軍事展示場「愛国者公園」の運営・開発責任者だった際、施設の資金を着服した疑いが持たれているということです。

連邦捜査委員会は、ポポフ元次官と家族がモスクワの高級住宅街などに所有する総額5億ルーブル以上(約8億円)の不動産の購入の経緯などについても調べているとしています。

「愛国者公園」をめぐっては、これまでに国防省の副局長ら2人が逮捕されています。

ポポフ元次官は、今年5月に国防相を退任したショイグ安全保障会議書記に長年仕えてきた側近の一人とされています。

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