米大統領専用機から降りる際、妻ジルさん(右)に手を貸すバイデン大統領(中央)=米東部デラウェア州で2024年8月25日、ロイター

 バイデン米大統領は26日、ロシア軍がウクライナのエネルギー関連施設を大規模に攻撃したことについて、「ロシアがウクライナに対する戦争を続け、人々を暗闇に陥れようとしていることを最も強い言葉で非難する」との声明を出した。

 声明では「ロシアがウクライナで成功することも、ウクライナの人々の精神が打ち砕かれることも決してない」と指摘。米国が国際的なウクライナ支援を先導する決意を示し、「米国はウクライナが勝利するまで、人々とともに立ち上がる」と表明した。

カービー米大統領補佐官=米ホワイトハウスで2024年7月31日、ロイター

 これに先立ち、カービー米大統領補佐官は26日のオンライン記者会見で、ロシアの攻撃について「寒さが厳しくなるにつれ、人々が暖房や電力をより多く必要とすることを知るプーチン(露大統領)の古典的な行動だ」などと批判した。

 カービー氏は、ウクライナの防空システムが機能し、ミサイルの大部分を撃ち落としたと指摘したうえで、防空強化への支援を続ける意向を強調。米国がエネルギー関連施設を修復するための機材などを提供していることも挙げ、「ウクライナに対する我々の支援は揺るぎないものだ」と述べた。

 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国から供与された兵器について、使用制限を解除するよう求めている。この点を問われたカービー氏は「ウクライナにおける米国の武器の使用方法に関する方針に変更はない」と述べた。【ワシントン西田進一郎】

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