アメリカ大統領選挙に無所属で立候補していたケネディ氏が選挙戦から撤退し、トランプ前大統領を支持すると表明しました。
無所属 ロバート・ケネディ・ジュニア氏
「私が選挙で勝つ現実的な道筋があるとは考えていない」
23日、撤退を表明したケネディ元大統領の甥、ロバート・ケネディ・ジュニア氏。一部の州では投票用紙に名前が載るようにしますが、結果を大きく左右する激戦州を含む10州では名前を削除すると明らかにしました。
撤退表明からわずか数時間後…トランプ氏の選挙集会にその姿がありました。
無所属 ロバート・ケネディ・ジュニア氏
「アメリカの自由を守ってくれる大統領を望んでいるでしょう?中流階級を再建してくれる大統領を望んでいるでしょう?」
「重要な問題では、トランプ氏と意見が一致している」と強調。
そのトランプ氏は自身が当選した場合、ケネディ氏の要職での起用を検討する考えを表明しています。
共和党 トランプ前大統領
「彼は聡明で、この国の人々を誰よりも愛する並外れた人物だ」
ケネディ氏の撤退と支持の表明が「選挙戦で大きな影響を与えることになる」と強調しました。
「第3の候補」として活動してきたケネディ氏。各種の世論調査での支持率は5%前後で、ハリス副大統領、トランプ氏の双方の陣営から票を奪う可能性が指摘されていただけに今後、どのような影響を及ぼすのか注目されます。
一方、ロバート・ケネディ・ジュニア氏の兄弟らは今回の撤退とトランプ氏への支持表明について、「裏切りで、悲しい結末」だと非難しています。
兄弟らは23日、連名で声明を出し、「私たちは希望に満ち溢れたアメリカを望んでいる」としたうえで、民主党候補の「ハリスとウォルズを信じている」と強調しました。
そして、「トランプ支持の決断は、私たちの父と私たち家族が最も大切にしている価値観への裏切りで、悲しい物語の悲しい結末だ」と非難しています。
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