米中西部イリノイ州シカゴで開かれた民主党全国大会で演説する人気司会者のオプラ・ウィンフリーさん=2024年8月21日、秋山信一撮影

 米中西部イリノイ州シカゴで開催中の民主党全国大会で21日、人気司会者のオプラ・ウィンフリーさん(70)が事前の告知のない「サプライズゲスト」として登場した。

 民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)を対比して「冷笑より楽観、報復より包摂を選ぼう」とハリス氏への支持を呼びかけた。

 ウィンフリーさんは「良識や敬意、ありきたりな常識が今回の選挙で問われている。真実や名誉、そして喜びを選ぼう。それこそが、米国で最上のものだからだ」と訴え、満場の拍手を浴びた。

 貧しい家庭に育ち、テレビ司会者として著名になった黒人女性のウィンフリーさんは、カリスマ的な人気がある。ギャラップ社が2020年まで毎年行っていた「最も尊敬する女性」でも上位の常連だった。

 08年大統領選では黒人初の大統領を目指す民主党のオバマ氏(後に大統領)を支援し、旋風を巻き起こす原動力となった。20年大統領選で当時現職のトランプ氏に対抗して出馬するとの観測が出たこともあった。トランプ氏は当時、「私はオプラに勝てる。オプラのことは好きだが、出馬しないと思う」と語っていた。【シカゴ秋山信一】

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