米中西部イリノイ州シカゴで開催中の民主党全国大会のサイドイベントで20日、副大統領候補である中西部ミネソタ州のティム・ウォルズ知事(60)の妻グウェンさん(58)が2人のなれそめを明かす一幕があった。同じ高校の教師だった2人の縁を結んだのは、成績不振の教え子だった。
グウェンさんによると、ウォルズ氏とグウェンさんは同じ高校でそれぞれ社会科と英語を担当していた。
ある時、アメリカンフットボール部のコーチでもあったウォルズ氏の教え子が、英語で落第しそうになった。落第した生徒は部活動を続けられない学校の規則があるため、2人は対応策を相談。グウェンさんが早朝や放課後に生徒の補習を行い、ウォルズ氏もたびたび顔を見せて補習を手伝ったという。
生徒の成績は向上し、部活動も継続。卒業後は大学にも進学した。2人は「教育は人を変える力がある」との信念を共有して交流を深め、結婚に至ったという。
ウォルズ氏が8月上旬に副大統領候補に選ばれたことで、グウェンさんも公の場に出る機会が増えている。グウェンさんは、連邦下院議員から知事に転身したウォルズ氏について「私たちは選挙で負けたことがないし、今後負けるつもりもない」と強調し、参加した党員らを鼓舞した。【シカゴ秋山信一】
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