中国の王毅外相はパプアニューギニアのマラぺ首相と会談し南太平洋地域に影響力を拡大しようとしているアメリカをけん制しました。
南太平洋のパプアニューギニアを訪問している中国の王毅外相はマラぺ首相と会談しました。
中国外務省の発表によりますと会談で王毅外相は「パプアニューギニアが発展するうえで最も信頼できるパートナーは中国だ」と強調、今後もインフラ建設などで協力を行う考えを示しました。
また、「中国は援助をするにあたり、政治的条件をつけることはない」と述べ、アメリカをけん制しました。
一方、マラぺ首相は「中国はパプアニューギニアの発展や人々の生活向上に積極的に貢献している」と感謝の意を示したということです。これに先立ち王毅氏はトカチェンコ外相と会談し、「南太平洋地域は大国の駆け引きの場になってはならず、どの国も自国の「裏庭」として扱ってはならない」と強調しました。
パプアニューギニアをめぐってはアメリカが去年、防衛協力協定を結んだほか、太平洋島しょ国の首脳をワシントンに招いて会議を開くなど影響力を拡大しようとしています。
一方で中国も大規模な経済援助を行うなど南太平洋を舞台にアメリカと中国が勢力圏争いを繰り広げています。
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