ロシア西部への越境攻撃をめぐり、ウクライナのゼレンスキー大統領は「戦略的な目標に到達しつつある」と述べ、成果を強調しました。

ゼレンスキー大統領は14日に公開したビデオ演説で、ロシア西部への越境攻撃について「クルスク州での前進は順調であり、戦略的な目標に到達しつつある」と成果を強調したうえで、「わが国の『交換の資金』も大幅に補充された」と述べました。

また、SNSでは「クルスク州の様々な地域で、1キロから2キロ前進し、100人以上のロシア兵を捕虜にした」と成果を強調しています。

ゼレンスキー氏は「交換の資金」が何を意味するのか明らかにしていませんが、越境攻撃の成果をロシアとの取引に利用したいとの狙いがあるとみられます。

こうしたなか、ベレシチューク副首相はSNSで、クルスク州の一部地域に「緩衝地帯」を設けたうえで、民間人がロシアとウクライナのいずれにも避難できるよう「人道回廊」を設置する方針だと明らかにしました。人道状況を確認するため、国際機関の立ち入りも計画しているとしています。

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