ウクライナによるロシア国内への越境攻撃は8日目を迎えました。戦闘は長期化する見通しで、ロシアでは塹壕(ざんごう)掘りの求人が増えているほか、兵士不足も深刻になっています。

 ロシアの独立系メディアは、ウクライナ軍の越境攻撃が続くクルスク州でロシア軍がクルスク原発周辺など複数の地域で塹壕を掘っていると指摘しています。

 ウクライナの前進を食い止めるためだとみられます。

 インターネットの求人サイトには、塹壕を掘るための労働者の募集が多くみられるようになりました。

 勤務地はクルスク州、給与はひと月15万ルーブル(約25万円)程度が中心で、長期になるほど高くなるものもあります。

 前線ではないと明記されているほか、経験を問わず、年金受給者や学生でも構わないとする求人も多くみられます。

 兵士不足も深刻化しています。本来は戦闘に参加しないことを約束されている定期招集で兵役に就いている新兵らがクルスク防衛のため前線に送られているとみられます。

 独立系メディアは、新兵らが前線に行くため契約兵士となるように署名を強要されていると報じています。

 ブルームバーグは国防省関係者の話として、新たな動員を検討せざるを得えない状況に追い込まれていて、今年の終わりにも動員が発表される可能性があると指摘しています。

画像:ロシアの求人サイト

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