ウクライナ軍によるロシアへの越境攻撃の戦闘地域はクルスク州の南に接するベルゴロド州にまで拡大し、避難者は7万6000人に上っています。

 ウクライナ軍は12日、ベルゴロド州に入って戦闘を開始したとみられ、グラトコフ知事は一部地域からの避難を呼び掛けました。

 ウクライナ軍が6日早朝にクルスク州に侵攻して以降、少なくとも7万6000人が避難しています。

 また、行方不明者を捜索する支援団体には200件以上の相談が寄せられているといいます。

 避難施設にはロシア当局の支援が行き渡らず物資が不足している状態で、野党グルーブなどが募金や薬などを避難所に送っています。

 ロシアの軍事ジャーナリストからは「ウクライナが越境攻撃を準備していたことをロシア軍は把握しながら事態を軽視していた」などと、ロシア国防省への批判の声が上がっています。

 一方、週末はプーチン大統領の動きはありませんでした。

 ロシアの反体制派指導者ユリア・ナワリナヤさんは動画を投稿し、「プーチンが始めた戦争の火の手はついにロシア国内にも及んだ。クルスク州で起こっていることは当然の結果だ。責任はプーチンにある」と述べました。

画像:ロシア非常事態省

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