ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア領内への大規模な越境攻撃について、ウクライナ軍によるものだと初めて認めました。

 ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州では天然ガス関連施設が破壊されるなど大規模な攻撃が6日から続いています。

 この一連の攻撃についてゼレンスキー大統領は10日、「司令官から、戦線をロシア領内に押し込んでいることについて報告を受けた」と述べ、越境攻撃がウクライナ軍によるものだと初めて認めました。

 一方、ロシア国防省は10日、ウクライナ軍による攻撃を受けクルスク州に増援部隊を送り戦車や武器を配備する映像を公開しました。

 ウクライナの元国防相はイギリスのフィナンシャルタイムズのインタビューで、「ウクライナ側はかなり前から越境攻撃を計画していた」と明かしました。

 また、「ロシア領土を長期間占領することが目的ではない。ウクライナにいるロシア軍の戦力分散などが目的だ」と述べ、ロシアとの交渉において有利に働くことを狙った行動だとしています。

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