イスラエルの空爆により、イスラム教シーア派組織ヒズボラの司令官が殺害された現場=ベイルート南郊で2024年8月5日、ロイター 

 イスラエル当局者は、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエル市民に危害を加えた場合、「不釣り合いな代償を払うことになる」と米国に伝えた。米ニュースサイト「アクシオス」が7日、報じた。ヒズボラは司令官の殺害を受けて報復を宣言している。

 ヒズボラはイスラエル中部の軍事基地などを攻撃する可能性がある。アクシオスによると、基地周辺には民間人が住んでおり、イスラエル当局者は標的が外れた場合、民間人に被害が出ることを懸念しているという。7月下旬に占領地ゴラン高原で子どもら12人がロケット弾で死亡したが、イスラエルはヒズボラが標的を外したと見ている。

 ヒズボラの指導者、ナスララ師は6日の演説で、対応は「強力で効果的なものになる」と警告。イスラム組織ハマスの最高幹部がイランで暗殺されたことを受けて、イランもイスラエルに報復する意向を示しているが、米CNNによると、ヒズボラはイランより準備が早く、単独で攻撃する可能性が高いという。【エルサレム松岡大地】

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