アメリカ軍普天間基地の辺野古移設を巡り、沖縄本島南部の土砂を使う防衛省の計画について、戦没者に加えアメリカ兵などの遺骨も含まれる可能性があるとして市民団体が中止を訴えました。
遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表 具志堅隆松さん
「この土は戦没者の血を吸い込んだ土であり、肉が腐っていったその汁を吸い込んだ土なんです。それを新たな軍事基地を作るために海に捨てるっていうのは戦没者に対する冒涜(ぼうとく)です」
沖縄戦の戦没者の遺骨収集を40年以上続ける具志堅隆松さんは7日、都内で会見し、辺野古基地の埋め立てに本島南部の土砂を使用するのは国際的な人道問題だとして防衛省の計画の中止を訴えました。
唯一の地上戦となった沖縄戦は、20万人を超える人が犠牲になりました。
具志堅さんによりますと、この沖縄戦で行方不明となっているのはアメリカ兵228人、朝鮮半島から連れてこられた3500人余りのほか、台湾の人もいるということです。
こうした人々の遺骨が土砂に含まれる可能性があると具志堅さんは指摘しています。
韓国の遺族は、すでに日本でのDNA鑑定に参加する手続きを進めています。
具志堅さんはアメリカの遺族にもDNA鑑定の参加を呼び掛けました。
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