52年前のミュンヘンオリンピックでイスラエル選手団11人が犠牲になったテロ事件の追悼式典が開かれ、イスラエルの選手が「オリンピックに政治を持ち込むべきではない」と訴えました。

 1972年にドイツで開かれたミュンヘンオリンピックでは、イスラエルの選手ら11人が武装したパレスチナ人の過激派組織に人質に取られ、その後、全員が死亡しました。

 今月6日、オリンピックが開かれているパリ市内のイスラエル大使館で行われた追悼式典にはIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長や遺族、イスラエル選手団らが出席しました。

 ウインドサーフィンで金メダルを獲得したイスラエルのトム・ルーヴェニー選手(24)はパリ大会中に脅迫を受けたことを明らかにしたうえで、「スポーツ、特にオリンピックに政治が持ち込まれるべきではないと思う」と訴えました。

 パレスチナ・ガザ地区で戦闘が続くなか、今回のオリンピックではイスラエルの選手に対して殺害予告が送られるなど安全の確保が課題となっていて、現地では警備が強化されています。

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