中東で、イランがイスラエルに対して報復を宣言するなど緊張が高まっています。イスラエルのテルアビブから増尾記者の中継です。
イランからの報復攻撃は現地時間きのうにも行われるのではという観測が出ていましたが、一夜明けたテルアビブは今も平穏を保っています。市民生活も通常通りといった様子です。
私たちは今から5時間ほど前にロンドンからイスラエルに入国しましたが、乗ってきた航空便も満席で、テルアビブでは表立った緊張は感じられません。
一方で、イランはイスラム組織「ハマス」の最高指導者・ハニヤ氏殺害に対する報復攻撃への決意を繰り返し強調しています。
ペゼシュキアン大統領は5日、首都・テヘランを訪問したロシアのショイグ前国防相との会談で、イスラエルは「犯罪への報いを確実に受ける」と述べ、報復する意向を改めて誓いました。さらに、イランが要請したイスラム協力機構の会合では、アラブ諸国に対して、報復攻撃への支持を取り付けようともしています。
攻撃のタイミングについては、アメリカメディアが5日か6日にも実施されるとの見方を示していましたが、この会合が7日に行われることから、攻撃もそれ以降にずれ込む可能性が指摘されています。
報復の規模次第では、攻撃の応酬に発展して中東情勢がさらに悪化する可能性もあり、予断を許さない状況が続いています。
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