イギリス各地で極右が扇動する暴動が広がり、これまでに400人以上が逮捕されました。
ダンス教室に参加していた3人の少女が、17歳の少年によって殺害された事件から1週間。
事件が起きたイギリス中部サウスポートでは4日、少女たちを追悼する集会が行われました。
イギリスでは事件直後から、犯人は「イスラム教徒の移民だ」とする「偽情報」が拡散され、これを利用した極右集団が移民やイスラム教徒へのヘイトデモを煽り、暴動に発展。各地でモスクや難民申請者が滞在するホテルなどが襲撃され、ロイター通信によりますと、これまでに420人が逮捕されたということです。
イギリス スターマー首相
「動機が何であれ、これは抗議ではない。ただの暴力だ。私たちはモスクやイスラム教コミュニティへの攻撃を容認しない」
スターマー首相は暴動に対応するための緊急会議を開き、「暴動の参加者だけでなくオンラインで暴力を扇動した者にも法の裁きを受けさせる」と述べました。
インターネット上の「デマ」の拡散が問題となる中、SNSの「X」を所有するイーロン・マスク氏は、反移民を訴える投稿に反応するかたちで「内戦は避けられない」と投稿。
現地メディアによりますと、イギリスの首相官邸は、マスク氏の投稿に対し「あのようなコメントを正当化することはできない」と非難しました。
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