イスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏が殺害されたことをうけ、ハマスの後ろ盾であるイランがイスラエルへの報復を明言するなど、中東情勢は一層緊迫化しています。

イランの最高指導者ハメネイ師は7月31日、声明で、ハニヤ氏が訪問先のイランで殺害されたことをうけ、「復讐することが私たちの義務だ」とイスラエルに対し報復攻撃を行うことを明言しました。

イスラエル側はこれまでハニヤ氏の殺害について言及していませんが、ネタニヤフ首相はテレビ演説で「これから数日間、困難な日々が待ち受けている」としたうえで、「いかなる脅威に対しても断固として立ち向かう」と徹底抗戦の姿勢を示しています。

国連日本代表部 志野光子 次席大使
「地域が全面戦争の瀬戸際にあることを懸念している」

ハニヤ氏殺害を受け、国連安全保障理事会では緊急会合が開かれ、各国から中東全体の不安定化を懸念する声や、関係国に自制を求める声が相次ぎました。

一方、アメリカ政府は、今回の事態がイスラエルとハマスの交渉に与える影響について、「判断するのは時期尚早だ」としています。

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