アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は金融政策を決める会合を開き、年5.50%を上限とする現在の政策金利を据え置くことを決めました。
据え置きは8会合連続ですが、会合後に発表した声明文でインフレの勢いが鈍化しているとの認識を示し、近く、利下げを始める姿勢を示唆しました。
前回までの声明文では、インフレ率について「依然として高い」としていましたが、今回は「いくぶん高い」と表現ぶりを弱めました。
また、経済の現状認識について前回までは「2%の物価上昇率目標に向けて緩やかに前進した」としていましたが、今回は「緩やかに」という文言を削りました。
こうした表現の変更はFRBが近く、利下げを始める姿勢を示唆したものとみられ、市場ではFRBが次回、9月の会合で利下げを行うという見方が高まっています。
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