パリオリンピックでアルジェリアの柔道選手が計量失敗で失格となりました。アルジェリアはイスラエルを国家承認しておらず、対戦を意図的に避けたとみられます。

 パリオリンピックの柔道男子73キロ級のアルジェリア代表、メサウド・ドリス選手が、試合前日(28日)の計量で400グラムオーバーし、失格となりました。

 アルジェリアは、イスラエルを国家として承認しておらず、意図的に対戦を避けたとみられ、29日、イスラエルのトハー・ブトブル選手が不戦勝となりました。

 2021年の東京オリンピックでも、別のアルジェリアの選手がブトブル選手との対戦を避けるため棄権し、国際柔道連盟は10年間の出場停止処分を科しました。

 国際柔道連盟は29日、「スポーツは国際紛争の影響を受けず、誠実で公正な世界であるべきだと私たちは信じている。残念ながら、アスリートはスポーツの価値観に反する広範な政治紛争の犠牲者になることがよくある」との声明を出しました。

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