アメリカのブリンケン国務長官と中国の王毅外相が会談し、バイデン大統領の残りの任期を念頭に今後数カ月間、対話を維持することの重要性で一致しました。

 米中外相の会談はラオスの首都ビエンチャンで開催中のASEAN(東南アジア諸国連合)関連の外相会議に合わせて行われました。

 対面での会談はブリンケン国務長官が今年4月に中国を訪問して以来です。

 アメリカ国務省によりますと、ブリンケン長官は同盟国の利益を守るために必要な行動を取り続けると述べ、台湾海峡の平和と安定を維持することの重要性を強調しました。

 フィリピンが実効支配する南シナ海のセカンド・トーマス礁の周辺で中国が補給の妨害など衝突を繰り返していることについても、地域の安定を損ねる行動だと懸念を表明しました。

 また、大統領選挙からの撤退を表明したバイデン氏の残りの任期を念頭に今後数カ月間、対話を維持することの重要性を確認することで一致しました。

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