銃撃を受けた後に拳を突き上げるトランプ前大統領=米ペンシルベニア州バトラーで2024年7月13日、AP

 米連邦捜査局(FBI)は26日、トランプ前大統領の銃撃事件で右耳を負傷したのは、容疑者のライフルから発射された銃弾か、その破片が直撃したためだとする声明を発表した。

 銃撃で破壊されたプロンプターのガラスの破片によって負傷したのではないかとの不確かな情報も飛び交う中、FBIのレイ長官は24日の下院司法委員会の証言で、トランプ氏が受けたのは銃弾かどうかまだ確認できないと説明した。これに対し、「民主主義の身代わりとなって銃弾を受けた」と主張するトランプ氏はレイ長官を批判していた。

 FBIは26日の声明で「トランプ氏の右耳に命中したのは、銃弾全体であれ小さな破片に分かれたものであれ、死亡した人物のライフルから発射されたもの」だと明言した。米CNNによると、FBIはトランプ氏に対し、被害者として聴取を要請している。

 一方、トランプ氏は同日、自身のソーシャルメディアへの投稿で、銃撃された東部ペンシルベニア州バトラーの現場で、再び大規模集会を開くと発表した。時期には触れず、犠牲者や負傷者など「勇敢な愛国者」らの栄誉をたたえるとした。【ニューヨーク八田浩輔】

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